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刺繍・リメイク服作家rocoの子育て日記

刺繍、服作りの事、2人娘を子育て中の出来事、思いを綴った日記です。

二女の出産に感じたこと

一年と少し前、二女を妊娠していた時、

私は理想の出産を思い描いていました。

 

一つは、産まれてすぐにおっぱいを飲ませたい。

二つ目は、旦那と長女に立ち会ってもらう。

他にも細かい事で、こんなふうにしたいなって思うことが色々ありました。

 

でも、実際は、逆子が治らないうちに予定日より1ヶ月早く破水し、緊急帝王切開に。しかも旦那は泊まりの仕事で留守のため、長女を1人で抱えて。

 

タクシーですぐに病院に向かい、着いた時には足が出かけていて、帝王切開の準備も間に合わないかもしれない状況でした。子どもの命が助かるさえ不安だった私は、無事産声を上げた小さな二女の姿を見て、

『生きて産まれてきてくれて本当に良かった!本当に良かった!』

と、心の底から思いました。その思いしかありませんでした。

 

その後、すぐに保育器に入れられた二女は、私が病室に移った時から、モニターで画面越しに見ることができました。

『生きていてくれるだけで良い…』でも、何か煮え切らない思いが出てきました。

 

帝王切開後、2日間、私は体中に管が繋がれて寝たきりでした。

『早くおっぱいをあげたい』焦りが心を占めるようになりました。

 

3日目、搾乳のため、授乳室へ。

「やっとおっぱいをあげられる!」

その思いとは裏腹に、全く母乳が出ない。助産師さんに、

「すぐには出ないから、体休めた方がいいよ」

と、部屋に帰るよう言われました。

『出ないのは仕方ない。でも、もう少し頑張りたかった。帝王切開と早産で、ただでさえ私の免疫をもたず産まれた我が子。もう3日も経っている。早く初乳をあげたい。』

でも言えませんでした。平気な顔をして、涼い顔で部屋に帰りました。

 

1週間後。搾乳して、哺乳瓶越しに母乳をあげられるようになってきていたけれど、未だ体重が増えずにいました。

その頃、本当はダメだけれど、助産師さんが沐浴の時間に少しだけ内緒で保育器から出た二女を抱かせてくれました。

 涙と嗚咽が止まらない中、渦巻いていた二つの気持ちがありました。

一つは初めて抱っこ出来た嬉しい気持ち。

二つ目は、本当はすぐに抱っこしたかったのに、できなかったという悲しい気持ち。

二つ目の思いは、感じないように抑え込んでいた気持ちでした。

抑えていたぶん、堰を切ったように溢れ出して、2日間泣き続けていました。

無事生きて産まれてくれただけで充分なのに、そんな事を思う事は贅沢だとか、罪があると、勝手に思い込んでいました。

自分の子どもを授かっても無事産む事が出来なかった人からしたら、そんな事を思う事自体が犯罪行為くらいな、責められているような気がしてたのだと思います。

 

この事に限らず、罪悪感の妄想で、本当の気持ちを抑え込む事が今までにもありました。

でも、自分の心の中だけでも、本当の素直な気持ちを認めて味わい、抱きしめる事を許して生きていきたいなと思います。